散歩後のつぶやき

散歩に行ってきた、とは言ってもごく近所を。フォーさんの運動能力は衰え知らずのように見受けられるが、飼い主の方が長時間の外出に耐えられない。家の外の道というのは意外に音にまみれていて、その音が飼い主の私から活動する気力を奪ってしまうのだ。

外出もままならぬ状態でいると何だか、自分一人だけ隔絶された世界にいるような気分にもなってくる。繰り替えされる毎日はどれもみな似たような、過去に見たような、そんな景色ばかりだ。生物としては生きているが、人間としてはとうの昔に死んでいる、それこそが今ある現実ではないかと思えてくる。

それでも日々を回していかなければならないので、散歩にだけは出るわけだ。くそ忌々しい騒音の中を。